第3回やましろ「器」コンペ

「金沢百万石ビール」が美味しく飲める器コンペ入賞作品

 

審査評
 
本年第3回を迎えた“やましろ「器」コンペ”は、「金沢百万石ビール」が美味しく飲める器をテーマに石川県内から公募し、陶磁、漆工、ガラス、木工、金工作品が寄せられました。
審査は木工芸の人間国宝川北良造先生ほか6名によって行われ、内藤紀子さんのガラス作品Hanaが最優秀賞、6点が入賞と決まりました。
審査では、冷えた麦酒を注いで試飲、器の持ち具合、口あたり、かたちや意匠センスが“うまさ”への五感を想像以上に刺激するものであることを、一同納得したのでした。
ビールが美味しい器という明快なコンペテーマをどのように解釈し、使い勝手良く好感できるカップを提案できるか。その意味では、造形的工夫や面白さの映える作品もあるなか、いたって実直な仕事として素材の味わいを生かしつつ、手持ちのあんばいや飲み易さ、つまりは機能性をスムースに体感できる器の評価が高かったと言えるでしょう。
その上で、例えば、白濁色のカップHanaの花葉は透明な小窓をつくり、注がれた黄金色のうまさをちらりと垣間見せてくれる。そんな素朴な小粋さこそがデザインの勝利に繋がっているように思えました。
このコンペは石川の得意とする器づくりの活性に益するところ大であり、最後に、意欲的に参加出品された応募者に、また、運営に尽力されておられる関係各位に敬意の念をお伝えして総評とします。